レモンの皮が大活躍!地球にも人にも優しいソイキャンドルで夏の夜を飾ろう

暑くて楽しい夏が近づいてきました!子ども達と何をして過ごそうか今から頭を悩ませている親御さんも多いはず。そこで子ども達と一緒に手作りキャンドルを楽しみながら、地球環境についても学びませんか?夏休みの自由研究の題材としてもピッタリです。身近にある物を活用するアイデアをご紹介しますので、是非子ども達と一緒に挑戦してみましょう!



夏の夜を優しく灯すキャンドルナイト

夏のイベントと言えば強い日差しが照らす中で楽しむイメージがありますが、花火や肝試しなど涼しくなった夜に楽しめるイベントも多くありますよね。そんな夏の夜のイベントに欠かせないのがキャンドル。電気の灯りとは違った落ち着いた優しい空気を作り出してくれるキャンドルは、スローライフやサスティナブルな生活を送るうえでも大切な事を気づかせてくれるアイテムとして活用されています。

例えば、“キャンドルナイト”。夏至と冬至の日の夜8時から10時まで電気を消してキャンドルの灯りだけで過ごすこのイベントは、日本だけでなく世界的に行われています。この特別な2時間は、日常生活でどれだけ電力を使用しているのかを実感してみたり、大切な人と何ものにも邪魔されない時間を過ごしてみたりと、キャンドルの元でいつもの忙しさから離れた時間を過ごすことに意味を見出しています。

この様にキャンドルの灯りには、いつもと同じ場所でも特別な空間と時間を作り出す不思議なパワーがあると思いませんか?



キャンドルで地球環境問題について考えてみよう

そもそもキャンドルナイトの始まりは、2001年アメリカのエネルギー政策に反対したカナダの人々による自主停電運動がきっかけです。電力は、私たちの生活の中で必要不可欠なものですが、地球温暖化などの環境問題も無視できない問題も抱えています。その1つとして、火力発電が挙げられます。化石燃料を燃やすと二酸化炭素が発生し、二酸化炭素が増えると地球温暖化の原因である温室効果ガスも増えてしまうからです。そこで温室効果ガスを少しでも減らすために節電が呼びかけられているのです。

ここで1つ疑問に思われることがあるかもしれません。キャンドルナイトは節電には繋がるけど、キャンドルの灯りを燃やすことで二酸化炭素が発生するのでは?と。何かが燃焼すると二酸化炭素が発生するのは変えられませんが、着目するのはキャンドルの原料。植物などに由来した原料を使用したキャンドルであれば、地球上の温室効果ガスの排出量と吸収量・除去量を均衡させるカーボンニュートラルの考えにより温室効果ガス削減に繋げることができます。しかし、石油などが原料の場合は、キャンドルの燃焼によって温室効果ガスを多く排出してしまい、消灯による削減効果を抹殺してしまうのです。

せっかくキャンドルナイトを楽しむなら、植物由来の原料を使用したキャンドルを使用して、より地球環境に配慮していきたいですね。



地球にも自分にも優しい植物由来のソイキャンドル

地球環境に負荷の少ない植物由来の原料を使用したキャンドルとは、具体的にどのようなものでしょうか?ここでお勧めしたいのが、ソイキャンドルです。ソイキャンドルとは大豆(ソイ)からできた植物性油が原料になっているキャンドルなので、まさに地球に優しいキャンドルと言えます。

さらに不純物を含まない100%ソイワックスを使用したキャンドルは、一般的な石油・化学物質を使用したキャンドルとは違って有害物質を含まないので煙や煤が発生しにくく空気を汚さないだけでなく、火を灯し燃えることで空気中の不純物を減退させ、空気を浄化させる作用があると言われています。そのため赤ちゃんやペットのいる家庭でも安心して使うことができます。またソイキャンドルの融点は42~52度と低い温度で溶けるので、香りの広がりも良くてゆっくりと燃え、キャンドルの炎を長時間楽しむことができます。このように植物由来の原料でできたソイキャンドルは、地球環境にも、そして私たちにも優しいキャンドルなのです。



レモンの皮が大活躍!天然素材を使ったキャンドルを手作りしよう!

キャンドルの原料が環境問題に重要なことが分かったからこそ、100%天然大豆をベースとしたナチュラスソイワックスを使ってキャンドル作りに挑戦してみませんか?地球環境に優しいソイキャンドルはもちろんのこと、普通ならゴミとして捨ててしまう果物の皮をキャンドルの容器として有効活用するアイデアをご紹介します。

今回使用する果物は、サッパリとした風味と香りが魅力のレモン。レモンの蜂蜜漬けやレモンサワーなど夏になると食べたくなりますよね。その時に捨ててしまう皮の部分をキャンドルの容器として活用しましょう。レモンの爽やかな香りも楽しめて夏にピッタリのキャンドルです。レモン以外でもオレンジやグレープフルーツなどでも代用可能ですが、スイカの皮は残念ながら水分が多く含まれているため、容器には適しませんのでご注意ください。


*材料*

キャンドル用 ソイワックス [NATUREWAX C-3]

ソイワックスコーティング キャンドル芯

・レモン

・割り箸

・湯煎用の鍋

・ワックスを溶かす用の耐熱容器(小さめの鍋などでもOK)

・新聞紙

・ハサミ


*作り方*

1.作業を始める前に2つの下準備

①作業スペースに新聞紙を敷く

②レモンが安定する方向を見つけ半分に切り、中身をくり抜いて皮だけにしておく

③レモンの皮に割り箸でキャンドルの芯を挟んで橋渡しし、芯を固定させる。

2.湯煎用の鍋で湯を沸かし、沸騰したら火を止める

ソイワックスを入れた耐熱容器を沸騰した湯の中に入れて、ワックスを溶かして良くかき混ぜる

※ 湯煎にかける時には、ワックスを入れた容器に水が入らないように注意してください。

3.芯をセットしたレモンの皮に、溶かしたソイワックスをゆっくりと注ぐ

4.数時間ほどワックスが固まるのを待つ。

  固まったら芯をハサミで切って長さ調節をしたら、完成!


小さなお子さんと一緒に作業される場合は、湯煎ではなく電子レンジを使用する方法もあります。耐熱容器にソイワックスを入れて、30秒ずつ様子を見ながら温めていきましょう。また溶けたワックスは大変熱くなっています、特にお子さんが作る場合には火傷などに注意して大人の方と一緒に作るようにしてください。

今年の夏は、手作りキャンドルを通して地球環境について意識を向けてみませんか?環境負荷の少ないソイワックスを使用することでエコな活動に取り組める上に、レモンの皮を容器として活用すればサステナブルな行動にも繋がります。お子さんと一緒に遊びながら、楽しく環境問題について話してみる良い機会になるはずです。



参考動画: